タイヤ空気圧の基礎知識

空気圧の単位

1993年の「新計量法」施行に伴って、タイヤ空気圧の単位にはkPa(キロパスカル)が使われることに決められています。
従来は空気圧などの圧力の単位として、kgf/cm2やbar(バール)、psi(プサイ)など、国や対象領域などによって様々なものが使われていましたが、「国際単位系」に準拠した「新計量法」によって、Pa(パスカル)に統一されました。例えばかつては台風の中心気圧といえば、mbar(ミリバール)だったのが、いつの間にかhPa(ヘクトパスカル)に変わったことをご記憶の向きも多いと思います。これと同じことがタイヤの世界でも起きて、それまで、日本ではkgf/cm2が主流であったものが、kPaに一斉に変わりました。
kgf/cm2は1平方センチ当たり何キログラムの力が加わるか、ということを表したものですが、新たに登場したPa(パスカル)は、1平方センチ当たりに何ニュートンの力が加わるかを表したもの。ニュートンという単位は一般的にはなじみのないものですが、重さでなく力を表すkgf(キログラムフォース)と同じく、物体に働く力を表す単位です。
単位の切替は、関係する業界などに多大な影響を及ぼしますが、kgf/cm2とkPaとの間の単位換算は、下記のように容易であるため、比較的スムーズに切替が進んで、現在ではすっかりkPaが定着しています。

1kgf/cm2 = 98.0665kPa ≒ 100kPa

(タイヤ空気圧に関しては通常、1 kgf/cm2 = 100 kPa で換算しています)

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